« 亀井さんソロ写真集第二弾 | トップページ | B!9月号 »

終焉と言う名のアルバム

日から夏休みに突入しました!で、時間もあることですし、日ごろ時間がなくて書けずにいるメタル関連の記事を連投します。ハロプロ関連以上に狭い範囲での話題で、これについてこれる人は何人いるのか分かりませんが、とりあえず書きます。まあ、わたくし自身のガス抜きみたいなモンです。

北欧はフィンランドを拠点に活動するSENTENCEDのニューアルバム『THE FUNERAL ALBUM』が、7月21日に発売されました。

わたくしこのアルバムが発売されるのを大変心待ちにしていましたが、同時に発売されてほしくもありませんでした。なぜならこのアルバムを発表後、バンドが解散してしまうからです。(正確にはアルバム発表にともなうツアー終了後)

アルバムタイトルにも使われている「FUNERAL」と言う単語は直訳すると、「終焉」と言う意味になります。他にも葬式とか告別式という意味もあります。

雑誌インタビューを読むと、バンド側は最後のアルバムとして、自分たちの葬式を出そうという彼らなりのブラックジョークで「FUNERAL」という言葉を選んだのだとか。

解散の理由ははっきりしません。雑誌のインタビューを読むと、どうも私生活を犠牲にして音楽活動を続けていくことに疲れた、というような答え方をしています。また、「(バンドの)最盛期に活動を停止させたかった」とも語っています。

この説明が本当なのか、それとも別な理由があるが伏せているのか分かりませんが、バンドが解散してしまうのは覆りようもない事実です。非常に残念でなりません。

SENTENCEDは別名「ノーザン・メランコリック・メタル(バンド自身がそう呼んでる)」と呼ばれているくらい、独特の哀愁漂う美旋律のメタルバンドです。絶望的に美しいメロディラインと、冷たく悲しい悲壮感は、他のバンドでは真似できないオリジナリティがあります。

ボーカルのヴィレ・レイヒアラは少々荒れた声をしています。そこがいいのです。真っ直ぐな男が不器用に生きていく生き様を描いた映画の主人公のようです。サミ・ロパッカとミーカ・テンクラの二人がつむぎだすギターも、限りなく冷たく限りなく美しく。

曲を聞きながら目を閉じると、風吹きすさぶ荒れた北の大地に、人生に疲れた男がひとり男泣きをしている情景が浮かんできます。

詩も、死や絶望、悩みや葛藤といった、ネガティブなテーマが多いのも特徴。時には攻撃的な詩もあります。デビュー当時はデスメタルだった彼ら。その頃と比べるとずいぶん丸くなりました。

絶望的な音楽性でありながら、地元フィンランドのナショナル・チャートでは堂々1位を取る人気を見せます。その理由は曲を聞けばすぐに氷解します。とにかく曲がいいからです。絶望の淵に立ちながら、あまりにも美しい旋律に、奈落の底へ堕ちていくのを踏みとどまらせてくれるのです。

特に2002年に発表された「THE COLD WHITE LIGHT」は、彼らの最高傑作であるだけでなく、この先普遍的に聞き継がれていくべき、歴史的なロックアルバムだと信じて疑いません。この素晴らしいアルバムを、メタルファンだけが享受するのはあまりにもったいないです。

今回のアルバムは、暗く冷たく美しい前作、前々作と比べて、若干初期の頃のハードな音楽性が戻っています。もちろん前作に負けないくらい素晴らしい出来です。新たな境地に踏み込んだ曲にも挑戦していて、ついつい「次以降のアルバムが楽しみ」と思ってしまいます。次はないのです。改めて彼らの解散が残念でなりません。

素晴らしい音楽性でありながら、日本では知名度が低いのが残念です。一般層もさることながら、メタルファンの間でもあまり認知されてないのではないでしょうか?曲によっては一般的なロック、またはハードなポップスとして聞けるので、一般層にもアピールできるはずですが、イマイチ浸透していません。

そのためまだ一度も来日したことがありません。解散前の最後のツアーくらい来日してほしいのですが、どうも厳しそうです。そのため日本の熱心なファンたちでヨーロッパツアーを見に行ったとか。あーわたくしも同行したかった……。

来年にこの解散ツアーのライブDVDがリリースされるそうなので、これは絶対買います。そして泣きます。

解散ツアーが終了するのが、9月の終わりか10月の始め頃とのこと。1991年にデビューしたSENTENCED。あと2カ月ほどで、その14年の生命は燃え尽きようとしています。

はるか離れた日本の土地で彼らのことを思う、ひとりのファンの気持ちは届くのでしょうか。

SENTENCED

|

« 亀井さんソロ写真集第二弾 | トップページ | B!9月号 »

メタル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/123214/5404272

この記事へのトラックバック一覧です: 終焉と言う名のアルバム:

» 最期にSENTENCED…(その1) [どうせ誰も見てませんからっ☆★]
フィンランドのHMバンドSENTENCEDがラストアルバムを発表しました。その名も「THE FUNERAL ALBUM」日本ではあんまり評価されていませんし、とうとう来日を果たすことなく解散してしまうことになりそうですが、ヨーロッパでは高く評価されている人気バンド。そんなバンドがな... [続きを読む]

受信: 2005年9月 1日 (木) 21時51分

« 亀井さんソロ写真集第二弾 | トップページ | B!9月号 »