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TRANSGRESSION / FEAR FACTORY

FF

TRANSGRESSION / FEAR FACTORY」を買いました。

オリジナルアルバムとしては通算6作目です。CDのオビ叩きには「7作目」としてありますが、これは幻の1stである「CONCRETE」を加えたものなのか、リミックスアルバム「REMANUFACTURE」を加えたものなのか不明です。

ここ最近のアルバム同様、このアルバムはバートンの「」をメインに据えたアルバムです。

1992年にデス/グラインドコアに影響を受けつつも、インダストリアル要素を取り入れたデビュー作「SOUL OF A NEW MACHINE」を発表し、強烈な個性を見せ付けました。1995年にはインダストリアルメタルの傑作「DEMANUFACTURE」を発表、1998年には映画のシナリオ同然のストーリー性を持った「OBSOLETE」を発表、初来日を果たすなどバンドはここでひとつの絶頂期を迎えます。

2001年にはコンパクトな楽曲にポップともいえるメロディを乗せた「DIGIMOTAL」を発表しますが、2002年ボーカルのバートンCベルの脱退からバンドは解散。

2004年にはオリジナルギタリストを欠いたラインナップで再結成し、「ARCHETYPE」を発表。前作の歌メロを中心に据えたスタイルを継続しつつも、独特のインダストリアル要素を更に進化させたスタイルに戻します。

そして今作では、前作と同様のスタイルには変わりありませんが、ボーカルのバートンCベルの歌がずいぶんと際立っています。初期の頃と比較すると、曲の激しさはずいぶん後退していますが、その分メロディが押し出されてきています。「DIGIMOTAL」の頃のようなポップで明快なメロディではなく、どこか叙情的です。

1曲目の「540,000°FAHRENHEIT」はへヴィな楽曲とハーモニーの融合が美しい、名曲といってもいい曲に仕上がっています。元々、印象的でフックのあるメロディを書くのがうまい彼らですが、更に作曲能力が磨かれたようです。

アルバム中盤にはメロウな楽曲の並ぶパートがあり、どこか内省的な印象を受けます。その叙情的なメロディの美しいこと!

ここに来て、彼らは新たな境地を見出したように思います。ただ激しく突っ走るだけでなく、テクノ/インダストリアル要素、独特のポップセンス、美しく叙情的なメロディ、環境音楽的なアンビエント要素。それらがうまい具合にブレンドされた、フィアファクトリー流の曲となって昇華されているのです。さらにそこに、北欧勢などのメロディックデスメタルへのフィアファクトリーならではの回答も含まれている、というのはうがった見方でしょうか。

更なる今後への期待を持たせるアルバムとなりましたが、もっと期待をさせる要素があります。それはボーカルのバートンCベルの、ボーカリストとしての成長です。

バートンCベルのボーカルスタイルはデス声と普通声を使い分けるという独特なものです。デス声部分は咆哮・怒号に近い形で、その力強くて美しい響きがわたくしは大好きです。わたくし個人の意見ではありますが、彼の魂の奥底からしぼり出したようなデス声は世界一美しいと評価しています。

そして普通声部分はその表現力の幅がさらに広がり、ボーカリストとしての成長を見ることが出来ました。特にハーモニー部分の美しさと広がり、浮遊感。これは彼の描くSF的な詩世界をさらに大きく広げる効果を生んでいます。

ここは一度、バートンの普通声をいかしたソロアルバムみたいなものを期待したくなります。以前、ゲイリー・ニューマンの「CARS」をカバーしたことがありますが、エレクトロポップのアルバムなんて面白そうです。

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コメント

このジャケット惹かれる~!
デス声ってゆうか、咆哮みたいなの結構好きだったなぁ。ちょっと興味有りです!

投稿: 学園 | 2005年9月21日 (水) 23時26分

こんにちは~。
わたくしみたいなレビューでも、お役に立てればうれしい限りです。
今後も新譜やおすすめアルバムを書いていきますので、参考になさってください。ネタは山のようにあります(笑)
あ、チルドレン・オブ・ボドムのレビュー忘れてた!(汗)

BURRN!をマネっ子してバンド略歴なんて書いてみました。カタログの参考にどうぞ。
おすすめは、今回のアルバムと、「DEMANUFACTURE」、「OBSOLETE」ですね。

投稿: ねこぽく | 2005年9月22日 (木) 14時44分

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