« 年末年始の大計画(ウソ) | トップページ | 10月度の検索ワードランキング »

THE ALL-STAR SESSIONS / ROADRUNNER UNITED

RR

THE ALL-STAR SESSIONS / ROADRUNNER UNITED」(2005年)

ロードランナーレコード創立25周年を企画して製作されたアルバムです。

同レコード会社ゆかりのアーティストが多数参加するという豪華な内容で、ぶっちゃけロードランナー版のH.P.オールスターズです。ハロプロがシングルだったのに対し、こちらはアルバムです。スケールが違います。

まず、4人のキャプテンを選出し、そのキャプテンの元でレコーディングが行われました。またキャプテンは自らミュージシャンとして参加するのはもちろん、チームをまとめつつプロデューサーもこなすという大役です。

各キャプテンは、

FEAR FACTORYディーノ・カザレス

MACHINEHEADロブ・フリン

SLIPKNOTジョーイ・ジョーディソン

TRIVIUMマシュー・ヒーフィー

となっています。

上の御三方はヘヴィミュージック界の重鎮中の重鎮ですが、マシュー・ヒーフィーとはどんな方なのでしょうか? このアルバムを聞くまでは存じ上げませんでしたが、なんでも若干19歳の新進気鋭のボーカル兼ギタリストだそう(ギターも歌もうまい!)。若いながらもチームをまとめ、音楽への愛情と知識も深いお方のようです。ちょっと興味がわきました。

このアルバムは大勢のミュージシャンが、あーでもない、こーでもないと相談しあって製作されただけあって、実に多彩。ロードランナーレーベルのアーティストさんたちの作る音楽なので、基本的にはヘヴィ&ラウド系ですが、同じエクストリームミュージックでも微妙に異なるのが面白いです。キングダイアモンド氏が歌う曲では、ちゃんとソレっぽくなってます(笑)

とにかくメンツが豪華のひと言に尽きます。

このアルバムでしか実現しないであろう、夢のバンドが結成されています。

リズムギターがディーノ・カザレス、リードギターがアンドレアス・キッサー、ベースがSLIPKNOTのポール・グレイ

ロブ・フリンのギターの上で、マックス・カヴァレラが歌い、ジェフ・ウォータースがソロを弾いたり。

ジョーイ・ジョーディソンのドラムに、スティーブ・ディジョルジオのフレットレスベースのリズム隊に、アンディ・ラ・ロックジェームズ・マーフィーがソロを分け合う。

とにかく名前を並べただけですごいです。ひとつ難点は曲ごとにメンバーが全部違うため、メンバー表を見ないと誰がどこに参加してるか分からないという。それだけ、多彩なアルバムということです。

 

さて、このアルバムには、各チーム毎のレコーディング風景が収められたボーナスDVDが付いています。約一時間の映像の中、各メンバーがインタビューに答えたり、スタジオでジャムったりといったショート映像集です。ひとつひとつはとても短く、メンバーによってはひと言しゃべっただけというものも。それでも、普段あまり見る機会のないミュージシャンたちの動く映像は貴重で。スタジオで談笑するリラックスした表情とか、凄腕ギタリストの運指のクローズアップなど、資料的価値は大変高いです。

サフォケーションのドラマー、マイク・スミスによるブラスト・ビートのプチ講座とか、長身のスティーブ・ディジョルジオがフレットレスベースをフィンガーピッキングする姿はクリフ・バートンとイメージがダブって目頭が熱くなるとか、キングダイアモンド氏とジョーイ・ジョーディソンの素顔が見れるとか、ジェフ・ウォータースがびっくりするくらい普通の気のいい兄ちゃん風とか、ジェームズ・マーフィーのギター構える位置がフュージョンばりに高いとか、色々見どころはありました。

このレコーディング中に結構盛り上がったメンバーもいるようで、なにやら新しいバンドなり企画が派生しそうな期待も持たせてくれます。

 

さて、このDVDでメンバーが口をそろえて言うのは、とにかくロードランナーは素晴らしいのひと言。「子供のころからロードランナーレーベルを聞いていた」、「ロードランナーの一員になれてうれしい」、「ロードランナーのロゴマーク付きのアルバムは、いいアルバムの保証書みたいなもの」などなど。とにかくロードランナーをほめます。

あまのじゃくなわたくしはつい、「ホントか? 言わされとるだけちゃうん?」と疑ってしまうのですが、我が家のCD棚を見ると結構ロードランナーレーベルのCDが多いことに気づきます。

FEAR FACTORY、MACHINEHEAD、SEPULTURA、SLIPKNOT、CYNIC、DEATH、TYPE O NEGATIVE、OBITUARY、SADUS、VISION OF DISORDER……そして、MERCYFUL FATE、KING DIAMOND 確かに好きなバンドが多いです。流行のバンドというよりも、先鋭的かつ個性的なバンドが多いですね。そのバンドが流行の発信地になるような。

そういう意味では、やっぱりロードランナーってすごいのかも。ほかのレーベルで、同じようなことをしようとしても、果たしてうまくいくのか……。まず、レーベルとバンドをセットで覚えてること自体まれですしね。最近ではスパインファームがまあ勢いあるし、いくつかバンドを知ってるくらいでしょうか。

 

最後に。ムチャを承知で書きます。元DEATHで故チャック・シュルディナーがもしこのアルバムにキャプテンとして参加していれば、もっともっと素晴らしいアルバムになったことと思います。ロードランナーゆかりの凄腕ミュージシャンをゲスト参加というカタチで集めて製作された、数々のDEATHの素晴らしいアルバムこそ、今回の「THE ALL-STAR SESSIONS」の先駆けであったのだと思います。

|

« 年末年始の大計画(ウソ) | トップページ | 10月度の検索ワードランキング »

メタル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/123214/6538707

この記事へのトラックバック一覧です: THE ALL-STAR SESSIONS / ROADRUNNER UNITED:

« 年末年始の大計画(ウソ) | トップページ | 10月度の検索ワードランキング »