FALLING IN BETWEEN / TOTO
「FALLING IN BETWEEN / TOTO」(2006年)
スタジオ盤としては、七年ぶりの新作です。
今回のアルバムでリードボーカルを務めるのは、初代ボーカリストのボビー・キンボール。解説書によると、今年で59歳になるということですが、年齢を感じさせない力強いハイトーンボーカルが圧巻です。素晴らしい。
スティーブ・ルカサーのギターも相変わらずの多彩っぷり。ロック、フュージョン、ファンク、ジャズなどのジャンルが混然一体となった、実に味わい深いギタープレーを聞かせてくれます。民俗音楽風の曲もあり、その幅の広さ懐の深さを感じさせてくれます。
とはいえTOTOの魅力は何といってもそのメロディラインにあると思います。適度なポップ感漂う、上質のAORが満載となっています。かといって、ポップになりすぎず、また複雑になりすぎず。このとっつきやすさと、曲の奥深さのバランス感覚が実に良く出来ています。
でも、どっちかというとプログレ風味が強いかな? わたくし的にはちょっとくらいインストパートが多い方がうれしかったりします。
どの曲もクオリティが高く、多彩な曲構成のアルバムは、最後まで飽きさせずに聞かせてくれます。
5曲目収録の「HOOKED」には、ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンがフルートで参加。吹きまくってくれてます。これはうれしい。
また、エディ・ヴァン・ヘイレンに捧げられた曲、「TAINT YOUR WORLD」ではモロヴァン・ヘイレン風の曲に。ボーカルがデイブ・リー・ロスでないのが残念(笑)
日本盤ボーナストラックの曲は、2分弱のインスト曲でこちらは完全にジャズ。こんなのも出来てしまうのもTOTOの強みなのでしょう。
このアルバム、TOTOの過去のどのアルバムと比較しても十分肩を並べるくらいの出来ではないでしょうか。とにかく、曲が良いです。演奏もどこか余裕が感じられ、聞いていてリラックスできます。色んなジャンルに手を染めながらも、バラついたりせず、全てTOTOらしさが出ているのがいいですね。
コレは、TOTOを知らない人にも自信を持ってオススメできるアルバムだと思います。
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