« 第一回C-1バトル | トップページ | PJと音楽戦士でTOUCH »

Blood Mountain / Mastodon

Bloodmauntain

「Blood Mountain / Mastodon」

Mastodon待望の3rdアルバムです。この作品がメジャーデビュー作となるようです。

NWOAHM(New Wave Of American Heavy Metal)という、現在アメリカで活躍する新しいタイプのメタルバンドの中では、もっとも人気のあるバンドのひとつですね。

同じNWOAHMの中に数えられているAvenged Sevenfoldはジャーマンメタルっぽいですが、Mastodonの場合70年代ブリティッシュハードロックに近い感じでしょうか。どこか音色に「懐かしい」感覚があります。

これは前作「Leviathan」でも感じた部分でして、さりげなく入ってるウエット感のあるメロディラインがどことなくブリティッシュっぽいですね。

ただし、これは同じ70年代ブリティッシュハードロックから影響受けてるバンド、CathedralSpiritual Beggarsとは趣が異なります。

こちらの場合、モロ70年代の音の再現を目指している感じですが、Mastodonの場合あくまで「要素」として70年代ブリティッシュハードロックを取り入れてるだけだと思います。Mastodonはパンク/ハードコアからの影響もたくさん見えますので……。

やはりこれはMastodonがアメリカのバンドであることが大きいような気がします。ヨーロッパのバンドだと伝統に対して忠実にやっている感じがありますが、アメリカのバンドだと自分たちのものに昇華するのがうまいですね。

BURRN!やCDの解説文を読んでいると、Mastodonのメンバーはプログレッシブロックも聞いているようでGenesisYesKing Crimsonなども聞いているそう。

これはちょっとうれしいですね。凝った曲展開というより、「お、そう来たか!」と思わずにやりとさせられるひねくれた曲展開が結構面白いので、この辺はプログレの影響かなと思っちゃう部分ですね。

てかプログレ好きという目で見ると、アルバム11曲目「Siberian Divide」のタイトルが、Yesの「Siberian Khatru」をほうふつとさせてにやりとしてしまいますね。

 

アルバムの中身は前作と同様荒々しいサウンドですが、どこかで一歩引いて客観的に分析されたような冷静さも感じさせます。

そういう意味ではストレートで性急的だった前作と比べると、やや落ち着いた感じもありますね。それでも並みのバンドと比較したら、そのテンションは尋常じゃないですけど……。

複雑な曲をこともなげに演奏しきってしまうあたりに、余裕を感じてしまうのかもしれませんが、これは「計算された荒削り」とでも言うのでしょうか。

これはまだまだこのバンドはこんなものではない、という無言のメッセージなのかも。

 

今回のアルバム「Blood Moutain」は、クリスタルの骸骨を求めて「血の山」を登っているストーリー仕立てになっているそうで、行く手には野獣や怪物が待ち受けているファンタジックな内容となっています。この辺の物語性の取り入れ方もいいですね。

前作でかなりの絶賛を浴びたのでしょうけど、それでもまだ困難な冒険に出て栄光を手に入れたい、というバンドの貪欲さがよく現れていると思います。

 

曲感想

01.The Wolf Is Loose
すさまじいドラムロールで幕を開ける、アルバム中最も早い曲です。前作に収録されていても良さそうなストレートな曲。

02.Crystal Skull
不穏な引きずるようなリフが特徴。一曲目よりもスローダウンするもののテンションの高さはすさまじいです。

03.Sleeping Giant
一転してメロウなイントロから始まります。その後幻想的なギターソロに続くあたりがプログレっぽいです。

04.Capillarian Crest
メロディアスなリフが特徴のミドルテンポの曲。

05.Circle Of Crysquatch
ここでスピードがあがります。ストレートでハードコアな曲。

06.Bladecatcher
引きずるようなへヴィパートと、高速パートが交互にやってくるインスト曲(?)。高速パートではテープの早回しみたいな声が乗っかります。

07.Colony Of Birchmen
メロディアスに歌っているミドルテンポな曲。メロディアスといっても、口ずさめるようなものではないです。他がハードコアすぎる歌い方なので、メロディアスに聞こえるだけです。

08.Hunters Of The Sky
ちょっとこの曲はダレるかな?? アルバム後半のミドルテンポで特に特徴のない曲です。曲中盤以降のリフはかっこいいですけど。

09.Hand Of Stone
サビが不吉ながらも結構メロディアスな不思議な曲。ちょっとクセになります。

10.This Mortal Soil
プログレ風の大仰な曲展開が特徴。この曲等に代表される、インストパートのつむぎ方は並みのアメリカのバンドでは出せない音ではないでしょうか? ボーカルもココではキチンと歌ってます。時間は短いもののドラマチックな曲です。

11.Siberian Divine
静と動が折り重なる、10曲目と同様大仰な展開の曲です。この2曲の流れはかなり好き。アルバムのハイライトです。

12.Pendulous Skin
インスト曲。アコースティックなイントロのあとに、サイケデリックかつ幻想的なパートが続きます。やはりこの辺も70年代ブリティッシュハードロック風味があります。てか、ハモンドオルガンみたいな音が聞こえるんですけど、それがツボすぎ♪

13.Crystal Skull(Live/Bonus Track)
ボーナストラック。2曲目のライブバージョンです。やっぱりこのバンドライブもすごいですね。一回見てみたいです。

ちなみにボーナストラックの収録時間はは20分と表示されてまして、15分くらいの無音部分のあとにメンバーのメッセージが入ってますが対訳が無いので何を言ってるか分かりません(笑)

|

« 第一回C-1バトル | トップページ | PJと音楽戦士でTOUCH »

メタル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/123214/12328793

この記事へのトラックバック一覧です: Blood Mountain / Mastodon:

« 第一回C-1バトル | トップページ | PJと音楽戦士でTOUCH »