love the world / Perfume
「love the world / Perfume」
Perfumeの最新シングル「love the world」が、オリコンチャート初登場1位を記録したそうです。MUSIC STATIONにもちょうど出演していて、祝福を受けていました。テクノ部門に限って言えば、YMOですらなしえなかった、史上初の記録になるようです。
そんな最新のシングルですが、辛口(あまのじゃく)のわたくしは過去のシングルと比較して、そこまで完成度は高いとは思いません。
昨年CMに抜擢されて話題を呼んだシングル「ポリリズム」をリリースし、年末には年越しライブを行い、2008年第一弾シングルがオリコンチャート入りを果たし、2ndアルバムがオリコンチャート1位を獲得し、初の全国ツアーの敢行し、テレビ・ラジオ・雑誌に多数出演し、と今が一番注目浴びている時期だと思います。そこへ、タイミングよくリリースされたシングル。売れないわけがありません。
もちろん、内容が気に入って買った方も多数いらっしゃると思いますが、わたくしとしてはもうひとつなにか足りないかな? と星四つの評価です。
Perfumeがここまで売れる理由のひとつに、女性ファンの存在があると思います。Perfumeの女性ファンがどれくらいいるのかわかりませんが、少なくはないと思います。
インディーズ時代はともかく、メジャーデビュー以降のPerfume(というより中田ヤスタカさん)は近未来的なサウンドをより押し進め、もはやアイドルソングとは言えない高いアーティスト性の楽曲をリリースしました。
アーティスティックとはいえ、素人に敷居が高いどころか、分かりやすいメロディラインでテクノに詳しくない人でも容易に入り込みやすい門戸の広い楽曲でした。
どこか、あか抜けたオシャレでなおかつかわいらしさをもった魅力は、もはや男性のみならず女性をも取り込んでいったと思われます。
特に「ポリリズム」以降は、女性ファンを意識したような楽曲が目立つような気がします。特に歌詞。女性目線からの恋愛のはかなさを描いた世界観は、時として男子には理解しがたい部分がありますが、それを作曲者の中田ヤスタカさんがやってみせるのだから大したものです。
新曲の「love the world」はさらに女性ファンを意識したようなかわいらしい曲に仕上がっています。歌詞もやはり女性視点のモノになっています。
前のシングル「Baby cruising Love」でも思いましたが、テクノというよりは、普通のポップスをテクノ調に仕上げているように聞こえます。より歌謡曲ちっくなっているといいますか。
この辺が少し物足りないかな? って思う部分でしょうか。曲としてはよく出来ていると思うのですが、Perfumeにはこういう方向性は求めていない、というのが正直な感想です。
バックトラックはとてもかっこいいし、初回盤特典のDVD収録のPVもスピード感あって良いんですが、メロディラインにもう少し切れ味がほしいかな?
c/w「edge」
切り立った崖の上を連想させるSEの後にやってくる、切れ味鋭いフレーズが重くのしかかるヘヴィな曲です。
エッジというとても緊張感のあるタイトルのとおり、とても緊迫感のある曲です。
テクノポップというよりは、クラブミュージック……それすらも超えてインダストリアル風味すら感じさせてくれます。どこか初期MINISTRY風というか。
アルバム「GAME」でも「GAME」や「Butterfly」で見せてくれた、ただならない緊張感です。
歌詞もこちらも女性視点でありながら、喉元にでもナイフを突きつけらているような、せっぱつまったものがあります。
もはやこの曲はアイドルどころか、Jポップでもありません。もはやクラブミュージックのジャンルで語られるべきものですが、Perfume流に噛み砕くと、少しは分かりやすくなっているようです。
わたくしとしてはこれくらいやり切ってくれると、すごくうれしいので、シングルのA面は分かりやすい曲をやっても、B面ではマニアックな曲をやり続けてほしいと思うのでありました。
ライブでやった場合、どっちが盛り上がるかっていったら、理屈ぬきに「edge」だと思うので。
あと、8分を超える「edge」の別バージョンはさらに研ぎ澄まされ、追い詰められるような圧迫感のある、絶品リミックスに仕上がっています。
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