ロッタラ ロッタラ / Buono!
「ロッタラ ロッタラ / Buono!」
Buono!の今年4枚目のシングルです。
もしかしたら今年ハロプロでもっともCDセールスが盛況だったのは、Buono!だったのかも? ってくらい曲提供してくれましたね。このままだと来年の楽天イーグルスの応援歌はBuono!か!? と気の早い心配までしてしまいます。
元々アニメの主題歌から始まったこのユニット。単発ユニットかと思いきや、順調に活動を続けてくれていることに、まず感謝。
結成当時はアニメのイメージに合わせて、衣装をゴスパンクにしたり、曲調も若者の青春ソングを中心にやっていたりもしました。
ここへきてBuono!は少し変化を見せてきつつあるのかな? と思わされます。
それが、この初回盤の裏ジャケ。
Buono!ってこんなユニットでしたっけ?
とにかく今回はかわいいがコンセプトみたいだし、どこかファッションやイメージは1970年代風。
ということになれば、曲調もなんだか70年代ブリティッシュロックを意識したんだか分かりませんが、ちょびっと古臭くて骨太でブルーズ色の少ないギターが聞けます。
だんだんアニメのイメージから離れて、Buono!独自の路線を歩もうとしていることなのかもしれません。
このBuono!が独自の路線を歩める理由のひとつとして、やはりハロプロエッグから結成された「しゅごキャラ!エッグ」の存在が大きいように感じます。
しゅごキャラ!の主題歌は、しゅごキャラ!エッグに任せて、これからはBuono!というひとつのユニットとして活動していく伏線に感じるのです。
そういう意味では、今回の「ロッタラ ロッタラ」は面白い通過点のひとつではないかと思います。
「Buono!=ロック」という王道パターンはそのままですが、少なくともゴシックやパンクはなくなっています。さらにポップさが追加されています。
アルバムで聞かせてくれたBuono!の多彩さがここで開花された感じがしてきます。
ベリキューから生まれ出た、タンポポやプッチモニに匹敵する派生ユニットBuono!として、これからも君臨するべく音楽の幅を広げいていこうとしているように感じます。
ちなみにBuono!はシングルリリース枚数では、プッチモニの4枚をすでに抜いています。
ただ個人的には、アニメのイメージに合わせてやっていたこととはいえ、少々古くても、青臭くても、駆け抜けるような青春ソングを歌うBuono!が大好きです。
前のめりでもいい、青春の衝動を描いた、等身大のハロプロメンバーの姿を切り取ったような曲たちにとても夢中にさせてくれたのは、とても大きな収穫だったと思います。
まるで生き急いでいるような、聞き手も同じ速度で追いかけないと逃げていってしまうような、Buono!のパンク/ロック曲には颯爽としたものがありました。またついていって損はない、と断言できる光るものがありました。
どこからが計算で、どこまでが偶然なのか分かりませんが、Buono!には時と運のマジックで生まれるべくして生まれたユニットだと思います。
「ロッタラ ロッタラ」
イントロのギターリフでもある「ロッタラ ロッタラ(Lotta Love)」というフレーズが命の曲。
シンプルなギターリフを繰り返すあたり、どこか古臭いロック的なものを感じさせてくれます。
ここらへん作曲に当たりどんな具合に出来上がったのか分かりませんが、わたくしが思うにコンセプトとして「70年代ちっく」がまず頭にあったのではないかと思うのです。要するにまだパンクが生まれる前の70年代ブリティッシュロック全盛期の頃。
ギタリストさんが印象的なリフを作って、なんとなくハミングして見たら「ロッタラ ロッタラ」って聞こえて、コレってもしかして「Lotta Love?」って偶然にも聞こえたのではないかと。
いろんなニュースサイトにも掲載されていますが、今回の「ロッタラ ロッタラ」は、1970年代にイギリスで活躍したロックバンドLED ZEPPELINが1969年に発表した、アルバム「LED ZEPPELIN II」の一曲目に収録された「WHOLE LOTTA LOVE(邦題:胸いっぱいの愛を)」へのオマージュではないかとまことしやかに言われています。
実際歌詞の中にも「胸いっぱいの愛」という部分もありますし、多少なりとも意識はあったかもしれませんが、この曲がLED ZEPPELINっぽいかというと……うむむ。ブリティッシュロックっぽいとは思いますが、特別似てる感じはないかな。歌メロがポップなんで、この時点で違いますし。
余談ながら、メタルファン的に言わせてもらうと、AC/DCが1976年に発表したアルバム「LET THERE BE ROCK」には、「Whole Lotta Rosie」って曲があります。
ギターリフや曲のノリ、スピード感に限って言えばLED EPPEINよりは、AC/DCっぽく感じるのはわたくしだけでしょうか??
今回今までと違うのは衣装や曲調だけでなく、歌詞にも変化が見られます。作詞者さんは変わっていませんので等身大の青春を描きながらも、「かわいらしさ」を出すことに意識をおいたような内容になっています。
今後Buono!がどんな展開を見せるか!? かなり将来的に期待が持てるシングルになったのではないかと思います。
c/w「マイラブ」
A面曲と同じ作曲者さんですが、全く方向性が変わっています。
いきなりスカというか、ラッパのイントロに驚かされます。そう来ましたか! とやられた感でいっぱい。
すごく軽快なロックな感じがしますね。
叙情的ではなくて、このあっけらかんとした雰囲気は、イギリス的というよりは、アメリカ寄りのRAMONES的なロックを感じます。
やはりこの辺も作曲者さんが、70年代を狙ってやってたらすごいですな。
70年代の英米ロックを一枚のシングルでやっちゃうなんて。
多分深読みしすぎだと思いますけど……。
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コメント
どもども
ブリティッシュ・ロックと言えば“タンポポ”ですよね♪
Buono!の、派生ユニットらしからぬ完成度&活躍も既に“タンポポ”級。
タンポポ(第二期)と言えば永井ルイさんのアレンジが光ったんですが、「ロッタラ ロッタラ」はルイさんのお友達のローリーさんの“すかんち”彷彿の'70年代ロックネタ満載で…噂のLED ZEPPELINへのオマージュについては一番~二番の間のリフが「ブラックドッグ」、二番の“桃パート”のアルペジオ&メロトロンが「天国への階段」ですね。
c/wはもっと今っぽい…ノーダウトみたいなスカパンクな気がします。
ロック今昔シングルという(笑)
投稿: ののまる。 | 2008年11月15日 (土) 00時06分
ツェッペリン方面の解説ありがとうございます。こうして予備知識が増えていくのはいいことなんでしょうけど、ちょっと怖い気もしますねえw。中盤の長いギターソロも、最初は邪魔に感じたんですけど、だんだんと「ロッタラ」っぽさに一役買ってる要素として聞きなれてきました。w
「マイラブ」のAメロって、ジッタリン・ジンの「プレゼント」に似ているような気がします。
投稿: tucker | 2008年11月15日 (土) 13時43分
>ののまる。さん
もうBuono!はタンポポ級に成長しましたよね♪
つんく♂さんがまったく関わっていないのにもかかわらず、ここまでハロプロらしさを残してやり続けているのもなんだかミラクルなものを感じます。
永井ルイさんとローリーさんってお友達だったのですか? それはなにか運命的なものを感じますね。
>一番~二番の間のリフが「ブラックドッグ」、
>二番の“桃パート”のアルペジオ&メロトロンが「天国への階段」
ホントだ! インストで聞いたら笑えました!
>tuckerさん
まあ、こういう機会に音楽の知識が増えて、LED ZEPPELINを聞いてみよう!という若い音楽好きがいてくれることを祈っております。
わたくしがかつてそうやって音楽の知識を深めていったので。
>中盤の長いギターソロも、最初は邪魔に感じた
Jポップにしては意外にも骨太なギターソロをしっかり入れてくれるな~、と感心して聞いてましたよ。ホントはコレくらいがちょうどいいんですよ。
>「マイラブ」のAメロって、ジッタリン・ジンの「プレゼント」に似ている
確かに(笑) あっけらかんと歌ってるのがいいのでしょうね。
投稿: ねこぽく | 2008年11月15日 (土) 20時32分
>永井ルイさんとローリーさん
ロック・ローリーというバンドをやってました。
そのロック・ローリーにも参加した後期すかんちのKey小川文明さん(日本JAZZ ROCKシーンの伝説的バンドBlack Pageのリーダー)は松浦さんの「From The Sky」「オリジナル人生」、メロンの「二人のパラダイス」などハロプロ音源にも参加してます♪
投稿: ののまる。 | 2008年11月16日 (日) 13時49分
曲の話じゃなくて恐縮ですが、Buono!のピザーラのCM、知らなかったのでびっくりしました。
起き抜けにテレビつけたらイキナリ見たことある三人組が…
「あれ?!これBuono!じゃん!」とひとり興奮してました(^^;
Buono!は、そうは言ってもしゅごキャラベースかな思っていたのですが、CMに抜擢されるなんて、ホントにアニメだけではないユニットとして確立しそうですよね。
そうなって欲しいなあ。
投稿: Firefly | 2008年11月16日 (日) 17時42分
>ののまる。さん
うむむ、こう考えるとローリーさんとハロプロって割と近いんですね。
こうなったら、ローリーさんプロデュースでBuono!の曲を作ってもらいたいですな。
>Fireflyさん
ピザーラのCMネットで見ました。
確かにCM抜擢はすごいです。まさにピザーラのために結成されたかのように、うまくハマってます。
あれは大正解だと思います。
投稿: ねこぽく | 2008年11月18日 (火) 03時19分
私には音楽の細かいジャンル分けはわかりません。
ただ、Buono!をかつてのCoCoと重ねる人たちがいます。
それで、宮前真樹さんのブログを読んでいて、気になることがあります。
CoCoには『夏の友達』という曲がありますが、この曲の重要な部分に、「いつか本当の自分になれるから」(正式な表記はわかりません)という歌詞が出てきます。
あれ、これって偶然?と思ってしまいました。
Buono!のデビュー曲のタイトルは、もちろん『ホントのじぶん』です。
ちなみに、ご存知ない方のために書き加えておきますと、CoCoは、ポニーキャニオン&アニメでデビューしています。
投稿: 伊達真樹 | 2009年1月 3日 (土) 12時27分
>伊達真樹さん
コメントありがとうございます。返事遅れて申し訳ありません。
CoCoって懐かしい名前ですね。
とはいってもその当時の自分はアイドルにはまったく無関心だったので、名前以外はさっぱり分かりません。
Buono!は、どちらかというと70~80年代の古臭い曲をやっていると思っています。
流行とかをまったく意識せずに、普遍的なロックをやろう! というのがコンセプトだと思います。
だからどこかで聞いたような曲があったとしても不思議だとおもいません。
むしろ、昔の曲のパクリ的なことをやってくれたほうが面白いです。「ロッタラ ロッタラ」とか。
歌詞もまた、昔の青臭い青春ソングを思い起こさせるものなので、やはり似たような表現が出てきても不思議ではないと思います。
これらの古くて(製作者側からすれば)小恥ずかしい曲を、堂々とストレートにやりきったところにBuono!の勝利があると思っています。
投稿: ねこぽく | 2009年1月10日 (土) 15時20分