6 FORCE / AIRA MITSUKI
「6 FORCE / AIRA MITSUKI」
Airaさんの約1年ぶりのミニアルバムです。
今回、いつものTerukadoプロデュースに加えて、Airaさんが気に入ったというインストバンドのSawagiによるプロデュース曲も収録。
初回盤では、TerukadoサイドとSawagiサイドにディスクを分けて、二枚組みになっています。
また通常盤と初回盤とでは、Terukadoサイドの楽曲が一曲違っています。
次世代テクノポップの旗手として奮闘してきた彼女の「第二章」という触れ込みで、かなり期待しておりました。
Airaさんのブログでもおっしゃってまして、ニューアルバムでは「グルーブ感」がキーワードになっているとは、前々から知ってはいました。
確かにグルーブ感を前面に押し出したような楽曲が多いようです。
というより、シンプルな曲が多いかな?
前はもっと凝ったバックミュージックに、キャッチーなAiraさんのボーカルが乗るのが気持ちよかったのですが。
今回はシンプルなフレーズに、シンプルなAiraさんのボーカルが乗る感じです。メロディラインのキャッチーさは相変わらずですが。
ただ通常盤のみ収録の「display toy」は従来のAiraさんらしいテクノポップに仕上がっています。
今回の場合、テクノポップというよりはクラブミュージックやトランスに近いのかもしれません。
なのでライブで聞いた場合、ノリはさらに上がりそうです。
あと感じたのが、曲をオシャレにしたがっているような印象を受けたことです。
Perfumeが一時期「edge」などで見せた、「オシャレカッコイイ」路線の曲をやりたかったのかな? と思いました。
まあ充分に「オシャレカッコイイ」と思います。
バラードの「lie days」は、もはやテクノの領域を超えて、フツーにオーガニックなバラードです。
初回限定盤収録の「Yellow Submarine」はビートルズのカバーではありません。念のため。
Sawagiサイド
生バンドの演奏がカッコイイこちらのサイドは、Teruakdoサイドとは違う、完全なクラブミュージックです。
決してメジャーな楽曲に仕上がってませんが、アンダーグランド的な魅力が詰まっています。
そこにAiraさんのボーカルが乗ることで、不思議な効果を生んでいます。
アンダーグランド的な楽曲に、Airaさんのエフェクトボイスが乗ると、マイナーとメジャーが交錯する、聞き手を混乱させる効果を生んでいると思います。
このコラボレーションは実に面白い!
今後もこの組み合わせでやってほしいし、ライブも生バンドでやってほしいくらいです。
この辺に、アーティスト路線に移行する、とは違う、脱アイドル作戦を感じ取ることが出来ます。
少なくとも、今回のアルバムを聞いて「アイドル」だと思う人はいないでしょう。
○詩人Aira Mitsuki
前々から歌詞には、Airaさんの思いが込められていたようですが、今回「Yellow Submarine」をのぞく全ての曲でAiraさんが作詞を担当されています。
以前のAiraさんの楽曲は、キャッチーでポップな曲にネガティブな歌詞が乗ることが面白かったのですが、今回は比較的にシリアスな楽曲が多いです。
そのためか、ネガティブな部分はナリを潜めています。
とはいえ短いフレーズに「ドキッ」とさせられる、のど元に匕首を突きつけられるような単語が封じ込められています。
それと言い回しによる言葉遊びが多いな、という点も気になりました。
単にネガティブな言葉を吐き出すのではなく、作詞を通じてAiraさんなりに楽しんでいるのでは? と勘ぐってしまいます。
それともっとプラトニックで哲学的な歌詞を書くのかと思ったら、意外と恋愛に関する歌詞が多いのも気になりました。恋愛の寂しさを描いていて、多くのリスナーに共感できるように作られているのかもしれません。
ただ、Sawagiサイドの曲はアンダーグランドな曲に合わせてか、Airaさん流の哲学が聞けます。
どこにも吐き出せないわだかまりを抱えたまま、イライラしてるような歌詞です。
大人が嫌いなのに、自分が大人になってしまった、どうしようもないという退廃的な切なさがこめられていると思います。
新しいAiraさんの曲が気になる方はYOU TUBEに行ってみるといいでしょう。そこで過去と今の違いを発見できれば面白いと思います。
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コメント
聴きました。
何というか…
マーキー系というか…一昔前の渋谷系流れの音響派(ピチカート)とかに近づいてるのかなぁ…
オシャレな感じにちょっと居心地悪さを感じてしまう私(笑)
投稿: ののまる。 | 2010年6月19日 (土) 19時45分
>ののまる。さん
以前参戦したライブの告知コーナーで、今度のミニアルバムでAIRAは変わります宣言みたいなことを言っていて、楽しみにしていたのですが。聞いていただいたとおりです。
AIRAさんはもともと、母親の影響でピチカートファイブなどの渋谷系を聞いて育った方だから、今回製作段階でAIRAさん自身から提案をしたのではないかと考えられます。
歌詞に全面貢献するくらいですから、発言権も出てきてるんじゃないでしょうか。
オシャレな感じをどう捉えるかはひとそれぞれですね。
わたくしは初めてAIRAさんをライブ前座で見たときに、すでにピチカートファイブっぽい、って思ってたので今回そこまで違和感はありませんでした。
(カラフル・トーキョー・サウンズNO.9が東京は夜の七時とかぶった)
投稿: | 2010年6月20日 (日) 12時53分