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One・Two・Three/The摩天楼ショー / モーニング娘。

「One・Two・Three/The摩天楼ショー」

通算50枚目という節目のシングルです。今回は両A面シングルという仕様になっているようです。

さて、モーニング娘。の全盛期とはいつのことを指すのでしょう?

それはきっとファンひとりひとり、もっとも思い入れのある時代こそが全盛期と呼ぶのでしょう。

ですが、客観的に見た場合、やはり「LOVEマシーン」などミリオンヒットを飛ばしていた頃が、全盛期と呼ぶのだと思います。

では長年モーニング娘。を見続けてきたファンはどうでしょう? 各メンバーのスキルが最高潮に高まり、圧倒的で素晴らしいライブを見せつけてくれていた2009年~2010年が全盛期と呼ぶ人もいるかもしれません。

ところがです、個人的な意見を申しますと、今回のシングルを聞いてみて、そのあまりの攻めの姿勢に「もしかしたら娘。の全盛期はまだ訪れていない、これから来るのでは?」と思わずにいられないものを感じるのです。

それだけ、今の9期10期メンバーには将来性を感じるのです。

MVを見てるとまだまだ甘い部分はあります。ボーカルも完璧とはいえません。

しかし、ここから2~3年先を想像すると、もしかしたらすごいメンバーに成長するのでは? とその伸びしろに期待が高まるのです。

そういうわけで、15周年を迎える娘。ですが、その進化はまだまだ続いていると思うのです。

 

「One・Two・Three」
初めてYouTubeでMVバージョンを聞いたときに、「今回はテクノ風か」と簡単な印象を持ったのですが、ジャンルはさておきその緊張感みなぎる曲調に魅せられて何度も再生しました。

でも何度も聞いてるうちに、どうして50枚目の節目のシングルがハロプロらしくないテクノ風なのか? という疑問に行き当たりました。

もっと、大所帯であることを有効に使った、ボーカルや歌メロをメインに置いた曲にしても良かったのでは? と思ったものです。

確かに「One・Two・Three」はカッコイイです。個人的に嫌いなジャンルではありません。機械音のボーカルも好みです。

ですが、何かしっくりこないものがあって、しばらくは本当にこの曲がシングルでいいのか? と変なジレンマを感じてました。

しかし、その気持ちを吹き払ってくれたのが「The摩天楼ショー」でした。この曲こそ、50枚目のシングルにふさわしい、と全力で言える曲でした。

そこで、なるほどだから今回は両A面シングルなのか、と分かったような気がしました。

すなわち「One・Two・Three」は今のメンバーで今後の展開を探る実験曲であり、「The摩天楼ショー」はハロプロとしては古典的な手法の曲の踏襲であるわけです。

ふたつの相反する曲を入れた今回のシングルに込められた思いは、今までのハロプロのスタイルも忘れず、でも常に新しいものを飲み込んでいく姿勢でいきますよ、という今後のハロプロの意思表示を示したものではないかと思うのです。

 

さて、曲の感想ですが、わたくしは基本的にはメタルとハロプロが好きです。そのほかにテクノやクラブミュージックも好きだったりします。

そう言う意味では「One・Two・Three」は比較的好きな部類になります。

ちょっと聞いた感じではハロプロらしくないのですが、歌メロをよくよく聞いてみると、やっぱりハロプロだなと思わされるメロディ展開しています。

ただ、気になるのはこの曲をライブで披露する際、どこまで生歌で再現できるのか? という点です。

スタジオバージョンはこれで完璧、というレベルに仕上げてありますが、果たしてライブバージョンでは……。良くも悪くも「観賞用」の曲にならなければ良いのですが。

クラブのDJイベントとかでかける曲としては最高だと思うのですけれど。リミックスバージョンとか作ったら面白そうなんですけども。

我が家のオーディオで聞くと、重低音がかなり効いてて、そこに高音のSEが乗っかり、いわゆるドンシャリな音をしています。

「One・Two・Three」で一番面白いのは、歌なしのインストルメンタルバージョンです。

同じフレーズを繰り返したりするところはまさにトランスで、歌が入ってなくてもちゃんと曲として成立しています。てか、こっちのほうがカッコいいかも。

このインストルメンタルを仕上げたのはどなたなのかは分かりませんが、きっとアレンジャーさんだと思われます。

シンプルかつ奥行きのある大胆なインストを作ったお方に拍手を送りたいと思います。

ここまでソリッドなインストを作るにはかなりの英断が必要だったと思いますが、最終的にこのバージョンに落ち着いたことに感謝です。隠れた名曲だと思います。

あと、かっこいい曲調にもかかわらず、歌詞が可愛らしいところがギャップですね。

 

「The摩天楼ショー」
つんく♂さんお得意の、超ファンキーなナンバーです。

普通こういう曲には、つんく♂さんのノリノリの掛け声が入ってたりするのですが、入ってないので逆に肩透かしを食らいました。

でもある意味、こういう曲こそ古き良き時代のディスコナンバーって感じですね。

ちょこっと「青春のカスタード」風のフレーズが出てきたり、メロン記念日風だったり、太陽とシスコムーン風だったり……てか、シャ乱Qの曲でしょ、これ。

この曲では、いかにもモーニング娘。らしい、ボーカルラインを生かした力強い歌メロが堪能できます。これです、これこそ50枚目のシングルにふさわしい曲です。

ライブバージョンが今から楽しみになる、期待感に満ち溢れる曲です。ライブで歌い続けることにより更に進化していきそうな予感がします。

「One・Two・Three」では、まだ9期10期メンバーのボーカルラインを聞かせるレベルに達してないから、わざとああいう曲調にしたのでは? とネガティブな思いにさせられましたが、

「The摩天楼ショー」を聞く限りでは田中れいなさんひとりにおんぶにだっこ、というわけでなく9期10期メンバーもちゃんと歌えているのが確認できました。

その中でやはり筆頭は鞘師里保さんでしょうか。彼女の進化の早さには目の見張るものがあります。彼女の成長は背が高くなるのに比例してるんでしょうか?

この曲で一番残念なのは、インストルメンタル。ブラスパートの打ち込みが安っぽくて、薄っぺらなのが非常に残念です。生音だったらすごいことになってたのになあ。

 

6


c/w「私の時代 / モーニング娘。ロッキーズ」
曲タイトルを見ると、亀井絵里さん卒業ライブでの田中れいなさんが亀井さんに送った言葉が思い出されます。

「いつか6期が一番上になったら、6期がモーニング娘。を引っ張っていこうと思っていたけど、6期三人でっていう夢はもう叶えられない」

6期が一番上になった今だからこそ歌える歌なのかもしれません。ここに亀井さんの名前がないのがつらいのはわたくしだけでしょうか?

れいなさんのロックな部分と、道重さんの可愛らしさが合わさったような、ガールズロック風になってますが、これが意外と中途半端に感じます。

もう少しロックテイストが強くても良かったのかも。ちょっと可愛い部分が強調されすぎてる気がします。

とはいえ、これはベテラン6期だからこそ言えるキビシイ意見です。

曲の水準からすると、高いと思うのですが、もう少し何かを変えるだけでもっと高みに行けたような気がして、ちょっともったいないなあと感じるんです。

これが6期のテーマソングです! と言われても、何となくピンとこないですね。惜しい!

 

9


c/w「アイサレタノニ・・・ / モーニング娘。Q期」
アップテンポのちょっと大人ぶった感じの曲です。

なんかどこかで聞いたようなメロディラインで、あまり新鮮味を感じないのがちょっと残念というか。ヤボったいと言いますか。

でも案外、こういう無難な曲の方がライブでは乗りやすかったりもしますけれど。

9期が精一杯大人っぽい曲に挑戦してみました、という点ではとても興味深い曲ではあるので、彼女たちの成長を見るには絶好の曲になっていると思います。

ギターソロが意外とかっこよくて、もっと聞きたいと思ったら短くて終わってしまって残念。もう少し弾いてくれるとうれしかったなあ。

ダンスミュージック風の激しい曲なので、ダンスもきっとかっこよく仕上がってると思われるので、早くライブで見てみたいですね。

10


c/w「青春ど真ん中 / モーニング娘。天気組」
まだ初々しさがある、10期メンバーの楽曲です。

可愛らしい曲調にまとめてあって、良く出来ていると思います。三期タンポポ風という感じかな?

まだ何色にも染まりきってない新メンバーにしか出せない、「今」が封じ込められた、奇跡みたいなレコーディングに仕上がってると思います。

歴代のモーニング娘。新メンバーと比較すると、歌に関しては10期の方が基本的な部分は出来上がってる感じがします。

素人臭さが無いといいいますか。それなのにまだ初々しいというのが素晴らしいです。変な癖もなく自然体で唱えてるのも◎。

二番の出だしで工藤遥さんが「なんだよ!」と男の子ボイスを発揮されてますが、各メンバーちゃんと個性が出ているのもいいですね。

ある程度自由奔放な感じに仕上げてあるのも素敵。

わたくし個人的な感想では、この天気組の曲が一番お気に入りです。曲の目指している方向性が一番定まってる感じがいいですね。

 

以上、感想を書いてきましたが、今回のモーニング娘。のシングル。何回も聞いてます。飽きもせず、繰り返し繰り返し。

かっこよくて、聞き応えがあって、面白くて……。インストルメンタルも楽しめて。

こんな痛快なシングル実に久しぶりな気がします。本当に50枚目の節目のシングルにふさわしいものとなったと思います。

その中で最も回転率の高いのが、天気組バージョンです。なんだか聞いてて心地よいです。

てなわけで、またCDデッキの再生ボタンを押す……

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