BABYMETAL初のワンマンLIVE「I、D、Z~LEGEND “I”」 / 渋谷O-EAST
行ってまいりました。
BABYMETALのライブ。昼夜両方共入りました。セットリストは昼夜とも同じです。
BABYMETALは、メタルの音楽性とアイドルの音楽性を融合させた全く新しいジャンルをやっています。その特殊な音楽をぜひとも体験したくて東京遠征しました。
初のワンマンライブということで、どんなセットリストになるのかとても興味もありました。
CD化されてる曲は4曲しかないし、ライブでしか披露してない曲も2曲しかありません。どうやって穴埋めするのか?
でも蓋を開けてみれば、新曲を2曲を追加しただけのわずか8曲のみ披露。時間にして1時間程度のものでした。
しかし、ライブは熱くヒートアップしっぱなしで、かなり濃密でした。
ライブ中は神が降臨するという、メンバーの言葉通り、笑顔は一切なくガチでライブをやってるなというのがビシビシ伝わってきました。
MCもなし、自己紹介もなし。この割り切り感がまたかっこよかったです。一秒の曲「BABYBETAL DEATH」はやってほしかったかな。
時々モノローグが入り、これがクールダウンになっていました。
ライブが始まる前の場内BGMはメタル曲を流していました。一回目公演では知らない曲ばかりでしたが、二回目公演では、BATTERY / METALLICA、PEOPLE=SHIT / SLIPKNOT、PAINKILLER / JUDAS PRIEST、COWBOYS FROM HELL / PANTERAと名曲を立て続けに流すもんだから、メタラーたちは大盛り上り。
セットリスト
モノローグ1
01.イントロ(インストナンバーでとにかく客を煽りまくり)
02.いいね!
03.君とアニメが見たい
04.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
モノローグ2
05.新曲 チェケラッチョコ(仮名) / BLACK BABYMETAL
モノローグ3
06.新曲 紅の騎士(仮名) / SU-METAL
07.ド・キ・ド・キ☆モーニング
アンコール
モノローグ4
08.ヘドバンギャー!!
09.イジメ、ダメ、ゼッタイ
モノローグ5
という流れです。
BABYMETALの衣装は、赤と黒を基調とした、ゴシック調の服です。決して露出が多いわけではないどころか、露出してないにもかかわらずセクシーに見えるから不思議。
モノローグ1では、アイドルが世の中を席巻し、アイドル以外の音楽はやってはいけないという風潮になってしまった世界の設定です。そんな世界を壊すべくキツネの神様の使いで「メタル・レジスタンス」として立ち上がったのがBABYMETALが降臨します。
イントロ~いいね!の流れは素晴らしいものがあり、鳥肌が立ちました。これぞメタルの様式美。
君とアニメが見たいは、これはメタルなのか? という曲ですが、盛り上がるのでよしとします。
ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイトは、客席からのコールが激しい曲です。わたくしもコールしまくり。で、結果のどを痛める(笑)
モノローグ2では、ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイトではしゃぎすぎたYUIMETALとMOAMETALが、キツネの神様から絶対に食べてはいけないという「チェケラッチョコ」を食べてしまい、「メタルじゃなくね?」とBLACK BABYMETALとなってしまいます。
チェケラッチョコ(仮名)は、いいね!のラップメタルを使ったような感じです。KORNほどではありませんが、NUMETALあたりに通じるちょっと純粋なメタル曲ではありませんでした。ここでの衣装はパーカーを来てストリート風のファッション。曲終わりに客席にタオルを投げます。取った方おめでとうございます。
モノローグ3では、BLACK BABYMETALとなったふたりを元に戻すべく、ひとり立ち上がるSU-METAL。炎をまとい、紅の騎士となって戦います。
紅の騎士(仮名)は、静かに始まりどんどん盛り上がっていくドラマティックな曲構成でした。間奏ではツインリードのギターバトルがあったりと、これがかっこいい曲なのです。また一人で歌うSU-METALのかっこいいこと!これは名曲です。衣装はマントをはおり、雰囲気十分。
ド・キ・ド・キ☆モーニングでは、イントロのピンピロリンの音で手拍子が起こり、続いてギターリフが刻まれると一気に客席のボルテージが上がります。この曲間奏部分で、メンバーがステージ上に倒れるのですが、前の人しかその姿は見えません。一日目公演では真ん中あたりにいて見えませんでしたが、二回目公演では、前の方にいたので倒れてるSU-METALを確認できました。なんかうれしい。
曲が終わるとメンバーは「SEE YOU」とあっさり引き上げます。
アンコール
モノローグ4では、メタル・レジスタンスの活動も、構成員を卒業させては新人を加入させるグループや、全国各地に拠点を作り勢力を拡大させるアイドルに苦戦を強いられ長期戦となった。そこで、キツネの神はギターの神、ベースの神、ドラムの神を降臨させて爆音を響かせることに。
一応BABYMETALには、ホネホネくん(仮名)というガイコツの柄の全身タイツを着たバックバンドがいますが、彼らは実際には演奏はしていません。単なるお飾りです。
ですが、アンコールでは本物のギタリスト、ベーシスト、ドラマーが出演。コープスペイントをしていたので誰なのかは分かりませんでしたが、テクニックは十分。特にドラムの音が素晴らしく、ビシビシとカラダに響く感覚が快感です。
ヘドバンギャー!!では、舞台横のスペースでちょっとした演出が行われました。棺桶に入ってるSU-METALを中から出して、YUIMETALとMOAMETALがステージへと導きます。
そして定位置について、曲開始。まずは静かに始まります。そして一気に激しくなり、再び会場は沸き上がります。やっぱり生演奏はかっこいい。そして轟音の中でも埋もれないSU-METALのボーカルは素晴らしい!
ただ、一回目公演の時、間奏明けの出だしで歌い出しのタイミングをちょっと間違えてましたね。ヘドバンが激しすぎて、イヤホンが外れ、音がうまく取れなかったようです。でもその後ちゃんと取り戻したのはえらい。
ラストの曲イジメ、ダメ、ゼッタイ。この曲は以前BURRN!のライブレポートにもありましたが、メロスピ曲でこの路線で行けば、日本のメタラーにも快く受け入れられるだろう、とコメントがありました。その言葉通り、正統派のスピードメタルで、これは日本人好みの曲だと納得しました。どうして今までCD化されてなかったのか、不思議なくらい。
曲終わりにステージ前方の踏み台に乗り、SU-METALが「We are ?」と聞いてきます。客席みんなで「BABYMETAL!」と返します。何回も何回もコール&レスポンスを繰り返し、SU-METALがタイミングを見計らって踏み台から飛び降りると、ジャーンと曲が終わります。なんと感動的な。
そしてまた「SEE YOU」とあっさり退場。
モノローグ5
BABYMETAL初のワンマンLIVE「I、D、Z~LEGEND "I"」は無事終了。次回は「LEGEND "D"」が12/20に行われると告知。しかもSU-METAL生誕祭。みんな一緒に闘ってくれるか? とあおってきます。そりゃいくしか! てか平日じゃないですか。
やはり、このライブは三部作ですね。"Z"はSU-METAL卒業ライブとなってしまうのでしょうか?? BABYMETALの評価は非常に高いものがあるので、さくら学院とは切り離して、今後もずっとBABYMETALは継続してやってもらいたいのですが……。
そしてイジメ、ダメ、ゼッタイが待望のシングル化。世直しメタルとして1/9リリース予定だそうです。確か今回のライブチケットを買うと、次回のシングルがもらえるということになっていたはずですが、このシングルのことなのでしょうか??
さて、初参戦となったBABYMETALですが激しいこと激しいこと。
メタルのライブには慣れてるつもりでしたし、Buono!のようなアイドルロックのスタンディングライブにも慣れてるつもりでしたが、それ以上にオーディエンスのボルテージは高かったように感じました。
単に暴れたい人もいれば、レス欲しさに必死にアピールする人もいて、本当に最前から5列目くらいまでの真ん中付近はモッシュッシュのカオス状態でした。わたくしそんな中にいたもんだから、ジャンプや振りコピはおろかまともに体を動かすことすらできませんでした。中にはクラウドサーフィンする人までいて、よくライブが中断しなかったな、と改めて思いました。
そんな中、わたくしは唯一赤のサイリウムだけは掲げ続けてました。意外とサイリウム持ってる人が少なかったです。
で、わたくし首にタオルを巻いていたんですが、もみくちゃになってるうちにフロアに落ちてしまいました。公演後拾えばいいと思ったら、無くて、誰かに盗られたようです。2000円もしたのに!
SU-METALはとても美しかったです。姿も歌も。ずっと魅了されっぱなしでした。新たなメタルクイーンとなって、ジャパニーズメタルを復興させて欲しい、と本気で思ってしまいました。あとは、実力のあるバックバンドが付けば怖いものなしですな。それからプロデューサーも。
おまけ。
メンバー全員に宛てたファンレターを持って行きました。
ですが、ハロプロ会場みたいにプレゼントBOXなどあるわけなく、会場のスタッフさんに「誰に渡せばメンバーに届きますか?」と聞くと、「自分じゃわからないのでほかのスタッフに聞いてください」とあちこちたらい回しにされました。
まあ、確かにイベントスタッフに言ってもラチがあかないのは分かってますけど。
それでも10人目くらいで「自分が預かります」というスタッフさんをようやく探し当てて、ほっと一息。
メンバー読んでくれたかなあ??
で、すぐにライブ感想のファンレターも書いて郵送予定。
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