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2015年8月の1件の記事

「Change the Power / Chelip」

Chelip待望の3rdシングルが、8/8に地元米子、8/9にタワレコ神戸店で、超先行販売されました。
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今回から全国流通するということで、タワレコを中心にHMVなどでも買えますし、Amazonでも注文が可能です。
ですが、8/15のリリース前にさっそくゲットして聞きました。
結論から申しますと、とにかく曲と音がイイ! これに尽きます。
Chelipは1stシングルから関わっていた楽曲制作陣が豪華だったせいか、とにかく音作りにこだわっていました。2ndも同じ方が制作しているので同様に音質は抜群です。
3rdで違う製作陣にバトンタッチされますが、ここで新たな製作陣は考えたはずです。
「1st2ndに負けない音作りをしないといけない」と。
要するに今までがあまりに音作りと楽曲が良すぎたためにハードルが上がってしまったのです。だからといって中途半端なものを作ってファンをガッカリさせるわけにはいかない。製作陣はそれこそ血を吐く思いで作りこまれたと、想像に固くありません。
ただ、ひとつ気になったのがボーカルトラックです。
1st2ndでは元気さを出すためか、ボーカルトラックが前面に出ていて生声に近い音でした。しかし「Change the Power」では、ボーカルは少し控えめで、しかもディレイがかかっていてかなり音が作りこまれています。
これをわたくしは「ボーカルパートも、楽器隊と同等に扱い、全ての音を混然一体にさせた」と解釈しました。邦楽的ではなく、洋楽的な手法ではないかと思われます。
 
「Change the Power」
4月にこのシングルのカップリングに当たる「ガールズ・ミッドナイト」がライブで初披露した時に、感想として「もはやアイドルソングではない」と書きました。
最近はアイドルと言っても様々な形態の方々が増えてきて、ひと口に「アイドルソング」と定義できるものさしがありません。乱暴な言い方になりますが、可愛くて若い女の子の「自称アイドルさん」が歌っていさえすれば、どんなジャンルの楽曲でも「アイドルソング」になり得るのです。演歌だろうがメタルだろうが。
わたくしは常日頃、Chelipは80年代ディスコミュージックを現代的にアレンジした、懐かしくてカッコイイサウンドだと申しております。
それらを歌っている当の本人たちは、元ネタをどこまで分かっているのか知りませんが、80年代のキラキラした音楽を聞き込んだ世代であれば「おっ!」と耳をひかれるはずです。
特に今回の「Change the Power」は、80年代洋楽的な比率が高いように聞こえます。この辺は製作陣の好みの問題かもしれませんが、明らかに昭和歌謡ではありません。言ってみればAORです。その時代のアーティストと一緒に聞きながら、都市高速をナイトクルージングしたらドンピシャでしょう。
長尺なギターソロに現れているように、ポップスの域を超えて、もはやロックなのです。それもアダルトな。まあ、個人的なこと言わせてもらうと、さらに深化させてプログレ要素も入ると面白いと思うのですが。でも曲アウトロもギターソロで終わるあたりに、ニヤリとさせられるものがあります。「分かってるなあ」と。
でも面白いのはギターだけではありません。ベースラインや渇いた音のスネアなどのパーカッションなどのリズムセクションも見逃せません。インストを聞くとわかりますが、このリズムセクションだけでも十分楽しめるのです。そこにエレピやシンセが加わって味付けされて、ギターソロというメインディッシュが来るという、まさにヨダレが出るような素晴らしい音作り。製作陣はいい仕事しました。インストだけでもここまで楽しめるものはなかなかありません。
ボーカルもアダルトに徹していて、わざと抑揚を抑えた落ち着きのある歌唱になっています。元々熱唱するタイプではないのですが、さらに悟りの境地に近づいた感じがします。独自の中低音域の声質が十分生かされた楽曲だと思います。
ごちゃごちゃ色々書きましたが、イントロがかかった瞬間から、自然と体が動くとてもノリの良い曲なのです。複雑そうに見えて、最終的にはシンプルにまとまってるのがさすが。
 
「ガールズ・ミッドナイト」
表題曲よりもさらにベースをブイブイ言わせてるのが、このカップリング曲。ミドルテンポで怪しげなメロディがまさにファンキーでカッコいいのです。よりジャズ・フュージョン色が強い気がします。
プロダクション的には表題曲とほぼ同じで、同じノリで聞くことができます。なのでメドレー的に聞けるのもこのシングルのいいところです。
テーマというか目指しているところが、2曲とも同じなので、両A面でもおかしくないです。
表題曲よりもキーが低いため、さらにドスの効いたChelipが堪能できます。ここら辺、ちゃんとお腹から声が出てないと、出せない音域だと思うのですが、きちんと太い声で出せてるのは立派。とはいえ音域の広い曲でもあるため、歌唱力が求められますが、そこもちゃんとこなしていてさすがです。
「ガールズ・ミッドナイト」で脇役でありながら、曲の雰囲気作りに貢献してると思われるのが、ストリングスです。幻想的にふわりと曲の各所で出てくるのがとてもいい感じです。
じっくりと聞かせるタイプの曲であるため、ライブでも異質な空間になりますが、それがかえって心地よかったりします。沸けばいいってもんじゃないといういい例だと思います。
こちらもインストはかっこいいのひと言。リズム隊に加えて、シンセのリフ、ストリングスの怪しくも美しい響き、すべてが合わさった時にマジックが起こっています。ギターソロは少しブルージーな風味もあって味わい深いです。
 
このシングル2曲ともとにかくインストが素晴らしく、ジャズ・フュージョンとして聞いてもなんら違和感がありません。そしてそれなりの音響設備で聞くほどにいい音で聞けるというから素晴らしい(お高いヘッドホン含)。楽曲派のChelipファンはこのシングルのために、今一度おウチのオーディオ環境を整えてみてはいかがでしょう(笑)
我が家の山水のアンプとダイヤトーンのスピーカーでは、いい低音が出てました♪
 
ところで、今回のCDケースですが、紙ジャケです。色々と事情があってこの形態になったそうですが、紙だから傷みやすいのが難点ですね。
それともう一つ。棚に入れた場合、ケースの背中部分にアーティスト表記がないから、分かりにくい、というのがあります。まあ、今のところ黄色い紙ジャケなんて持ってないので目立ちますけども(笑)
 
~過去記事~

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