②神聖なるベストアルバム / ℃-ute
℃-uteのベスト盤です。
ベスト盤というのは様々なアーティストに古今東西ありますが、「なんであの曲が入ってないだ!」というファンを満足させることのできるものに出会ったことがありません。
さらに今回の℃-uteのベスト盤は、インディーズ時代の曲を意図的に収録させたフシがあり、どうにも曲が偏ってる気がします。
なので、残念ながら今回のベスト盤も、ファンのみんなを満足させる内容になっているとは言い難いです。
さて2012年リミックスということで、歌い直しはもちろん、曲を全面アレンジしたものもあります。
でも、全16曲収録のうち、リミックスは11曲と少々中途半端な感じがしないでもありません。
どうせやるのなら、全曲やってほしかったかな?
アレンジの方ですが、大体原曲に忠実に、イメージを崩さずやってるようです。
ただ、「まっさらブルージーンズ」の中核を握っていたチョッパーベースがなくなっているのが、なんとも残念。曲を聴いてて物足りない感じがしました。
逆に面白かったのが、フラメンコ調の「涙の色」これはうまくハマってます。
これはやりすぎ!? ってくらい原曲を壊していているのが「江戸の手毬唄II」。アレンジするならこれくらいやってくれないと面白くないです。鈴木愛理さんの節回しも実にカッコイイ。
「青春ソング」は元々矢島舞美さんのソロ曲でしたが、ライブでは全員歌唱することが多いためか、ライブバージョンを想定したアレンジになっています。歌い出しの鈴木愛理さんのアカペラが感動的。
アレンジなしの楽曲は、ここ最近の℃-uteの曲ばかりで、あまり面白みがありません。ベスト盤というより、シングル集みたいです。
ベスト盤といえば、未発表曲が収録されているのが魅力です。というより、ベスト盤を買う理由の30%くらいは新曲のためだったりするかもしれません。
「「大好き」の意味を教えて!」は、シングル向きの曲というより、カップリングに収録されてそうな、渋めの曲です。
派手さはないものの、奥の深い曲で、何度も聴いてると頭の中でグルグル回る系の曲です。
今回のベスト盤、なんとなく℃-uteの秋冬ツアーに合わせて制作された感じがしないでもありません。
初期の曲を歌いなおす計画はきっと以前からあったと思われますが、なかなかタイミングがなかったのでしょう。
それが今回巡ってきたのは、アルバムを出すには曲数が足りないから、2012バージョンとして収録して曲数をまとめた感じです。
手抜きと言えば手抜きかもしれませんが、確実にどこかのタイミングでリリースするはずだったと思われるので、それがたまたま今回だっただけだと思います。
℃-uteが初期の曲をリリースするなら、じゃあ今度はベリーズ工房もやってよ。って気になりました。
初期ベリーズはそれこそ、まだ子供子供した歌い方なので、今歌い直したら全く別物になると思うのです。
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